新卒で就職するなら、やっぱり大企業だよね!!!しかし・・
就職活動シーズンであります。
先日記事を書いた「戦略がすべて (新潮新書)」に、こんなことが書いてありました。
大企業と中小企業では構造的に「給与格差」が存在していることが広く知られている。
(中略)
不動産業では、会社の規模によってそれほど必要とされるスキルが違うわけではない。いや、むしろ中小不動産会社のほうが競争が激しいため、Bさんのほうが、よりスキルが高いかもしれない。
しかしながら、大手社員のほうが往々にして給与は高い。
なんという冷徹な事実であろうか。
そう、コンビニでしょっちょう売っている「年収ランキング」でも、
多くは大企業ばかりである。
「やりがい」云々という能書きの前に、
なんといっても大企業の方が、より多くのお給料を頂けるのです!!!
だったら、やっぱ新卒で入るなら大企業だよね。絶対そうだよね。
ちきりん氏なんかが、ブログだかTwitterだかで
「いまどき、新卒で大企業入りたがる学生なんてクソだせえ」
みたいなことをほざいていたようだが、
マッキンゼー入るぐらいのモヒカンと凡人を一緒にするんじゃねえ!!!!
凡人は、知恵を絞って、なんとかして大企業に滑り込む。
新卒で大企業に入れなくても、一旦中小企業に入って実務経験を積み、大企業に転職する。
これが一番でしょ。わたしを含む凡人はね。
一方で、私も所属する「広義のIT業界(SIerや、Web系企業までも含む)」の場合、
上記の言説が当てはまるのかどうかというと、
甚だ自信がなくなるのであります。
IT企業且つ大企業となりますと、いきおい就職先は所謂「ITゼネコン」と形容される
大手SIerになるわけですが、SIerに入ってそこそこの給料をもらってしあわせになれるかどうかは、
かなりその人の志向に依存すると思われます。
三度の飯よりコードを書くのが好きなあなたであれば、大手SIerは絶対にやめた方がいいでしょう。
いい人生経験にはなるかもしれませんが。
あと、Excelを方眼紙にするスキルも身に着くかもしれません。
実際、「技術が好き」という若手は、大手SIerに入っても
どんどんWeb系に転職していく姿を、何度も目にしているわけであります。
また、腕に覚えのある学生であれば、そもそも日系企業ではなく、
大学を卒業または中退して、渡米するなり、外資系のWebサービス企業に入ったりする傾向が強いように感じます。
好きな技術領域によっても、狙いの企業は変わってきます。
例えば、Amazon Web Servicesが大好きである、という学生さんであれば、
大手SIerに入るよりも、
「クラスメソッド」さん、「サーバーワークス」さん、「cloudpack」さんといった、
AWS専業で存在感のある企業を目指すべきでしょう。
大手SIerでもNRI(野村総合研究所)さんはAWSのパートナーアワードを取られたりしていますが、
実際の技術は関連会社の「NRIネットコム」さんに集中している気がするので、
そのあたりの情報収集も非常に重要となると思われます。
お金と安定を取るか、好きな技術を取るか、情報技術を生業としたい学生さんは、よくよく考えられた方がよいでしょう。
一度きりの人生、後悔のないように、自分の信じる道を突き進みましょう!!!
技術評論社
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