AWS認定ソリューションアーキテクト試験対策を含む、『AWS認定アソシエイト3資格対策』という本を書きました
AWS Summit Tokyo 2019の期間中、
『AWS認定アソシエイト3資格対策~ソリューションアーキテクト、デベロッパー、SysOpsアドミニストレーター~』
という本が刊行されます。
AWSプレミアムコンサルティングパートナーの某大手企業のトップエンジニアの方々と共同で執筆し、
元AWSのSAの平山さん、元AWSのエヴァンジェリストの堀内さん、私の上司の福垣内さんに監修していただきました。
一冊の紙の本で「Solution Architect」「Developer」「SysOps Administrator」試験を
網羅した本はAmazon.comでもみつけられませんでしたので、
(たぶん)世界ではじめての試みなのではないかと思います。
執筆することになった経緯
今回の本の出版社さんは、
AWS認定試験が2018年にリニューアルされるまで AWS認定試験対策本としてド定番だった
『合格対策 AWS認定ソリューションアーキテクト -アソシエイト』 のリックテレコムさんです。
(この本、AWSの基本的な概念やベストプラクティスの考え方は変わりませんので、今でも良い本だと思っています)
リックテレコムさんから平山さんに本の執筆の打診があり、
平山さんから堀内さん、鳥谷部さん、福垣内さんにお誘いがあり、
箱崎の某所で行われた企画会議に私も同席させてもらった、というのがきっかけです。
なぜ、3資格対策なのか?
実は、企画会議でリックテレコムさんから依頼があったのは、
「AWSのSysOpsアドミニストレーター試験の対策本を書いてもらえないか?」
というものでした。
実際、平山さんの方でもSysOpsアドミニストレーター対策書を前提に、章立てのたたき台を作成されており、
役割分担の相談などしていたのですが、最終的には
「やっぱり、アソシエイトレベルの3試験を網羅した本を書きません?」
となりました。
なぜそういう話の流れになったかは正直忘れてしまったのですが()、
ポイントとしては
一番多いと思われるが、今後競合本も増えるだろうし、差別化が難しい(実際そうなった)
1冊で3つともカバーしたらおもしろくない?
という議論の流れだったかと思います。
特に3つめのポイントについて、平山さん、鳥谷部さん、福垣内さんが、
「多少大変になっても、おもしろくて役に立つ本を書きたいよね」
というノリだったのが大きいと思います。
1試験の対策書を書くのも大変なのに、3試験分をカバーする本を書こう、
となっても「ああ、おもしろいね」とあっさり賛成される、
技術レベルの高い方たちとご一緒できて、本当によかったと思います。
ソリューションアーキテクト(アソシエイト)だけでよくない?
昨年ぐらいからでしょうか、AWS関連の案件でお客様とディスカッションさせていただく時に感じるのですが、
4~5年前と比べて、AWSにお詳しいお客様が本当に多くなりました。
AWSのサービスアップデートも常にチェックされていますし、
Well-Architected FrameworkのようなAWSの設計・構築・運用のベストプラクティスも理解されています。
本番環境のワークロードをAWS上で動かし、実際に運用されていますので、
お客様も必死で勉強なさっているのだと思います。
個人的にものすごく危機感を抱いているのですが、
AWS関連のサービスを提供する我々エンジニアやアーキテクトも、
常に知識や技術をアップデートし、お客様の期待にお応えできるように精進しなければ、
お客様からお仕事をいただけなくなるのではと思っています。
資格を持っているからといって、必ずしも実力があるとは言えません。
リニューアル前のDeveloper試験やSysOps試験は正直、
Solution Architect – Associateに毛の生えたような内容でした(失礼)。
しかし、
リニューアル後のDeveloper試験は、
サーバーレスやCI/CDパイプライン、クラウドネイティブなアプリケーション開発の知識・技術経験も問われるようになりましたし、
SysOps試験は、
運用のベストプラクティスに則った監視、セキュリティ、コスト管理、自動化など、幅広い知識・技術経験が問われます。
AWS認定試験の受験は、ハンズオン(ここ重要)も含めて、
AWSの知識やベストプラクティスを学ぶ非常に良い機会になると言えます。
能書きはわかった。で、どう勉強すればいいんだ?
本書の第1章で、元AWSのSAの平山さんが解説してくれています。
各試験の特徴、リニューアル後の各試験で新しく問われるようになったポイント、
AWSを理解するための要点について解説があります。
また、1.2「AWSサービスのカテゴリ分類と対応試験」において、
試験毎に、第2~15章のどの章を重点的に勉強すべきかを示してあります。
ぜひ、ご確認下さい。
本書の章立てについては、リックテレコムさんのサイトをご覧ください。
http://www.ric.co.jp/book/contents/book_1199.html
というわけで
2019年3月時点のAWS公式ドキュメントの情報をベースに、
AWSのアーキテクト、開発者、運用者に求められる基礎を網羅的に解説していますので、
これからAWS認定試験にチャレンジされる方、
既に資格取得済みであるが、再認定試験を受けられる方、
みなさまぜひ、書店でお手に取っていただけますと幸いです。