AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイトの勉強法
AWS認定試験ですが、最近仕事を通じて、その必要性が増している感があります。
社内での人材照会の際、「AWS認定の有無」の確認を受けますし、
お客様に提出するAWSインフラ構築案件の提案書にも
メンバーのプロフィールとしてAWS認定資格の有無を必ず書かされます。
わたしは資格取得は好きですが、
どちらかというと資格はあくまで資格であり、
実際の仕事の上で技術力を発揮できるかどうかが重要と考えています。
しかし、世間の状況はそうも言っていられない状況のようです。
社内でもAWS認定資格取得者を大幅に増やそうという動きもあるようですので、
「AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト」の学習方法を纏めてみました。
まず試験の概要を知る
まずは、試験概要をよく読みましょう。
かなり出題範囲が広いことがよくわかります。
重点的に勉強すべきポイントを絞る
前述の広い出題範囲を漏れなく勉強するのは、かなりの時間を要します。
しかし、受験される方の多くは、会社から急ぎで資格取得を求められている方も少なくないのではないでしょうか?
そんな方には、重点的に勉強すべきポイントを絞ることをおすすめします。
私が考える最重要サービスは、
・Amazon EC2:コンピューティング
・Amazon VPC:仮想ネットワーク
・Amazon S3:ストレージ
・IAM:アカウント認証
・Auto Scaling:スケーリング
・Elastic Load Balancing:ロードバランサー
・Amazon EBS:ディスク
・Amazon Route 53:DNS
・Amazon CloudFront:コンテンツ配信
・Amazon RDS:データベースサービス
・Amazon SQS:キューイング
・Amazon SNS:メッセージング
です。
絞ってもまだこれだけあるのかと思われるかもしれないですが、
上記のサービスについては座学で知識を身に着けるだけでなく、
実際にManagement ConsoleやAWS CLIを使って動かした方が、
断然合格率は上がると思います。
特に、様々な体験談に書かれていることですが、
VPCは、とにかく手も動かした上で仕様をきちんと理解しておかないと、
絶対に受からないと思います。
それぐらい頻出です。
勉強時に参考にすべきリソース
ネット上にはAWSに関する多くの情報が溢れていますが、
絶対にはずせないのが、AWSが公開している「AWS クラウドサービス活用資料集」です。
http://aws.amazon.com/jp/aws-jp-introduction/
AWSは定期的に「Black belt」というかたちでオンラインセミナーを開催してくれていますが、
そのセミナーで使用された最新の資料が、上記のページに纏めて掲載されています。
AWSはサービスアップデートの頻度が非常に頻繁なため、
Web上の情報もすぐに古くなってしまいます。
上記の「AWS クラウドサービス活用資料集」であれば、米⇒日の翻訳の時間差は
若干あるものの、最新に近いかたちの情報が掲載されていますので、
必ずチェックして、内容理解に努めるべきだと思います。
また、市販の書籍、最近はAWS関連の良書が数多く出版されています。
「Amazon Web Services パターン別構築・運用ガイド」も内容が網羅的ですし、
「Amazon Web Services実践入門 (WEB+DB PRESS plus)」も非常に丁寧な説明で良い本なのですが、一冊だけ選べと言われると、私は
「Amazon Web Services クラウドデザインパターン実装ガイド 改訂版」
をおすすめします。
日経BP社
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本書の良い点は、AWSのサービスを効果的に組み合わせるクラウドデザインパターンに則り、
本の内容に沿ってハンズオン形式で内容を試してみることができる点です。
基本サービスの概要説明に終始するのではなく、
実際にAWSを利用する現場で必要になりそうな内容が、
手順の画像付きで紹介されており、非常に参考になると思います。
「集中してどれか1冊を!」という方、ぜひご検討下さい。
また、認定試験のサンプル問題、忘れず全問答えられるようになっておきましょう。
最後に
「どれぐらいの時間勉強すれば合格できますか?」
という質問をよく受けますが、正直「人によります」としか言えません。
普段からAWSのサービスをよく触っている人であれば、
ホワイトペーパー等でAWSの仕様部分(暗記が重要なところ)さえ押さえておけば受かるでしょうし、
EC2を起動してログインした程度、ということであればかなり(1か月程度)は勉強が必要ではないでしょうか。
アソシエイトレベルであれば、Webや書籍等かなり参考になるリソースがたくさんあります。
コツコツ勉強すれば必ず合格できると思いますので、
受験なさる方はぜひがんばって下さい!!!!
技術評論社
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