村上式シンプル英語勉強法
Google日本法人社長がかつてDEC社に勤めていた際、実践したという英語勉強法の本。ルミネで全館10%オフをやっていた際、ブックファーストでカゴにぽいぽい放り込んだ内の一冊。私の「iPadで学ぶ英語学習法」の元ネタでもある。
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薄い本なので30分~1時間もあれば全部読めてしまうような内容だが、勉強法の納得感は、過去読んだ英語勉強法関連の本の中で最高レベル。「勉強法」と書いたが、内容的には勉強というよりも「筋トレ」に近い。
本書では英語トレーニングの構成を「読む」「単語を覚える」「聴く」「書く」「話す」の5つに区切り、それぞれの項目に対して「コツ」が説明されるのだが、どれもしっくりくる。
一番共感したのは、「流暢な発音」や「ゼロベースで書き上げる英作文」、そして「英熟語の暗記」を切り捨てているところ。要は、英語が読めて聞き取れて、自分のいいたいことをなんとかして相手に伝えることが重要なはずなので、先ずはそこに到達するためにはどうすべきかに集中するのが一番。そのための道しるべを、本書は示してくれている。
しかし、トレーニングの方法は納得できるのだが、どうやってモチベーションを維持するかという問題は、本書を読んだ後も依然として残る。ここが一番重要。
本書の冒頭では、英語のできないビジネスパーソンが多いのは世界でも日本ぐらいで、今のままだと日本は本当にやばい旨の記述があるが、このあたりはビジネス書を読む社会人なら、これまで嫌というぐらい聞かされてきたはなし。それでもやっぱり英語トレーニングに挫折するのは、日々の仕事で英語の必要性をそれほど感じないからなんだろうな。
やっぱり、仕事上英語を使わないとどうしようもない環境に身を置くことが一番なのだろう。外資系でも、社員は日本人ばっかりって会社も多いから、会社選びには注意せないかんけど。
英語を使わないとどうしようもない環境に身を置いたとき、本書のトレーニング方法はきっと役に立つはず。その時って、いつになることやら・・・。