バカは賢くなれるのか? ― 「戦略がすべて」
帯にやられた感がある。 本書、「戦略がすべて (新潮新書)」は、 「バカは市場で勝ち残れない。」 という、私のような 「今のままで、果たして数年後、自分は市場で生き残っていけるのか」と 漠然とした不安を感じている中堅サラリーマンや、 意識の高い若手ビジネスパーソンをターゲットにした新書ですね。 概要 本書は、著者の瀧本哲史さんが日経プレミアムPLUS等の雑誌で 連載として寄稿されていたエッセイを、 「戦略」というテーマで再編集した新書です。 時事問題を瀧本さんの視点で分析した上で、 問題点(イシュー)をあぶり出し、 そして瀧本さんなりの戦略(案)を提示する、という構成になっています。 時事問題の中には、極端な言説でブログを「炎上」させてオーディエンスを集め、 言説に「ついてこれる」読者を信者的に囲ってしまい、 集金を仕組み化するネット上の炎上ビジネスに言及した章もあります。 完全に、イケダハヤト氏のことですねわかります。 戦略がすべて (新潮新書) posted with amazlet at 16.02.28 瀧本 哲史 新潮社 売り上げランキング: 84 Amazon.co.jpで詳細を見る さて、前置きが長くなりましたが、 書店で心の琴線に響いた「バカは市場で勝ち残れない」について、 読みながら「じゃあどうすればバカじゃなくなれる(賢くなれる)のか」と考えました。 本書の中では、 「バカでない」状態とは具体的にどのような状態なのか、 明確に述べられてはいません。 (当然です。バカをテーマにした本ではないからです。) 推測ですが、書名である「戦略がすべて」が表すように、 所謂「戦略思考」を駆使し、先ずはイシューを明確にし、 イシューを解決するためのステップを網羅的な観点から分析・洗い出しを行い、 そして着実に行動を起こしていける人材。 これを「バカでない」人材と仮定します。 .