JAWS-UGサミット2011春
参加して参りました。
会場はいつものごとくアキバの富士ソフトさんだったのだが、サミット開始時刻前に会場に着くと、席の8~9割が既に埋まっている状態。Tokyo Regionのサービス開始が発表された直後のサミットであったため、祝賀会ムードの熱気のこもったユーザ会だった。
終盤のパネルディスカッションはPublickeyの新野さんがモデレータを務められる中、AWSをビジネス利用されるパネラーによるディスカッションが行われた。最も印象に残ったのが、パブリッククラウドであるAWSに対する、セキュリティ上の懸念の話。新野さんからAmazonの小島さんへの確認によれば、Amazonは米国の会社であるため、Tokyo Regionのサーバ/ストレージ上のデータであっても、USのPatriot-Act(米国愛国者法)による強制捜査の対象になり得るとのこと。しかし、小島さんによれば、日本国内の他データセンター事業者が管理するデータについても、日本の検察の強制捜査の令状が発行された場合、Patriot-Actが執行された場合と同様に、データが持ち出されるリスクはある、とのこと。つまり条件は同じはずである、とのことだった。
法令に纏わるリスクについてはそうなのだろうが、AWSが日本で今後益々普及していく上での最大の障壁は、「アメリカの会社が日本のデータを管理する」ことに対する心理的障壁なのだろうなあと思った。日本の入管のシステムを外資系のコンサル会社が導入したことに対して、一部の政治家から「いかがなものか」というクレームが入ったとのことだが、これも同じような「心理的障壁」によるものだろう。
ま、とにかく、AWS東京データセンター開設おめでとうございます。