Windows Server 2008 R2にvCenter Server 4.1をインストール(1/3)

 

VMware vCenterの環境を構築してみる。

今回はレポジトリとして、vCenterインストーラ付属のSQL Server 2005ではなく、SQL Server 2008を使用する。
また、vCenterはESXiのゲストOS上にインストールする。自分で自分を管理するような形態になるが、ゲストOSにしておくとVMware HAやDRSの管理下におくことができるため、メリットが大きい。

先ずは事前準備から。

1、vCenterのインストールモジュールを入手

https://www.vmware.com/jp/tryvmware/?p=vmware-vsphere&lp=1

入手したvCenterのISOファイルは、ESXiのデータソースに保存しておくと便利。

 
2、OSアカウントを作成

ゲストOSとしてインストールしたWindows Server 2008上にて、vCenterの管理用にOSアカウントを作成する。
今回はvcadmなるアカウントを作成した。
この後ODBCの設定を作成するので、Administratorsグループにも入れておいた。

 
3、SQL Server 2008のインストール

手順は省略。.NET Framework 3.5.1の導入を忘れずに。
なお、.NET Frameworkを有効化する際、IISは導入しないように気をつけること。vCenterがWeb機能を持っているため、IISを導入してしまうとバッティングしてしまう。

Windows Server 2008に.NET Frameworkをインストールする
https://www.cyberarchitect.net/blog/archives/63

注意点として、vCenterインストール時に必要になるため、SQL Serverインストール後にSQL Serverエージェントも起動しておくこと。
また、vCenterの管理用のOSアカウントをSQL Serverのログインアカウントとして登録し、sysadminサーバロールを付与しておく。

 
4、vCenterのデータベースを作成

OSにvCenter管理用のOSアカウント(今回はvcadm)でログオンし、SQL Server Management Studioを起動。「新しいクエリ」をクリック。
以下のクエリを実行。データファイルとログファイルの格納場所は、必要に応じて変更すること。


use [master]
go
CREATE DATABASE [VCDB] ON PRIMARY
(NAME = N'vcdb', FILENAME = N'C:\Program Files\Microsoft SQL Server\MSSQL10.MSSQLSERVER\MSSQL\DATA\VCDB.mdf' , SIZE = 3000KB , FILEGROWTH = 10% )
LOG ON
(NAME = N'vcdb_log', FILENAME = N'C:\Program Files\Microsoft SQL Server\MSSQL10.MSSQLSERVER\MSSQL\DATA\VCDB.ldf' , SIZE = 1000KB , FILEGROWTH = 10%)
COLLATE SQL_Latin1_General_CP1_CI_AS
go
use VCDB
go
sp_addlogin @loginame=[vpxuser], @passwd=N'vpxuser!0', @defdb='VCDB',
@deflanguage='us_english'
go
ALTER LOGIN [vpxuser] WITH CHECK_POLICY = OFF
go
CREATE USER [vpxuser] for LOGIN [vpxuser]
go
sp_addrolemember @rolename = 'db_owner', @membername = 'vpxuser'
go
use MSDB
go
CREATE USER [vpxuser] for LOGIN [vpxuser]
go
sp_addrolemember @rolename = 'db_owner', @membername = 'vpxuser'
go

 
5、ODBCデータソースを作成

vCenter管理用のOSアカウント(今回はvcadm)でvCenterをインストールするゲストOSにログオンし、「管理ツール」→「データソース(ODBC)」を実行。システムDSNタブを選択し、追加をクリック。

SQL Server Native Clientを選択し、完了をクリック。

必要事項を入力し、次へ。

次へ。

既定のデータベースを「VCDB」に変更し、次へ。

完了をクリック。

データソースのテストをクリックし、問題なければOKをクリック。

データソースが作成される。

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